三島由紀夫が死んで以来、面白い本に出会ったことがない。
黒澤明亡き後、まともな映画を見たことがない。
そう思っているのは、私だけではないでしょう。
昨今のベストセラーってのもロクな本がない。
特に「本屋さんの店員が薦める本ベストテン(だったかな?)」などは、
「軽薄本ベストテン」とタイトルを変えるべきだ。
で、今日は最近の「食わせ本」を2冊取り上げてみた。
◆北川智子/ハーバード白熱日本史教室/新潮新書
この本の特徴は、著者の自慢話がやたら長いことと、
講義の中身がまったく学問的でないこと。
ハーバード大学の日本史の授業は、
チャンバラ映画によるサムライ讃歌だった。
著者は男が主役になっているサムライ映画はオカシイ。
女だっていたはずだと反発し、
レディ・サムライの講義を思いつく。
そういえば「女太閤記」なんて時代小説があったなぁ。
ま、それを上野千鶴子ばりに脚色した授業を提案し、採用された。
その授業がバカ受けして、学生からも高い評価を得た。
という自慢話なんだけど、中身がいい加減。
史実ではなくて、史観によるこじつけ物語が陳列されている。
ちなみに著者の専攻は東洋数学史なんだって。
仕事が無いので日本史を教えているんだって。
おいおいハーバード大学って、こんなにいい加減な大学なのかい?
幻滅の書だわ。
◆新雅史/商店街はなぜ滅びるのか/光文社新書
「商店街再生のための必読の書」だと。
この人の言っている「商店街」とは、
「商店街振興組合」のことらしい。
商店街と商店街振興組合をゴッチャに述べているために、
論点が定まらない。
この本の弱点は定義の曖昧さにある。
組合の生成・制度史、盛衰物語としては面白い。
しかしなあ、制度史は墓碑銘にすぎない。
墓碑銘が面白いからといって
シャッター商店街が蘇生することはない。
著者は酒屋の息子だったことを売りにしている。
一部の読者は、それをもて囃している。
愚かな話だ。
***
という案配で、本も映画も宣伝文句が一番面白い。
中身を見たら仰け反ってしまう、というお話でした。
ああ、三島由紀夫と黒澤明の時代が懐かしい。

baroqueさん
返信削除三島由紀夫いいですね~~~
三島の文章はゾックとしますね。
彼が絶賛したエッチング画家の絵が・・・
KappaのBed Roomに飾ってあります。
kappaさん、こんにちは。
削除あら、kappaさんも三島ファンだったのですか。
> KappaのBed Roomに飾ってあります。
山下清澄さんのエッチング、Flickrで拝見しました。
いかにも三島好みらしい作品ですね。
こういう精緻な絵は、本場イタリアにはない、日本独特のものなんでしょうね。
よく分かりませんが。
baroqueさん
削除ドッキ!
どうして~~?
KappaのFlickrまで・・・知ってるのだァ~
彼の作品は日本独特どころか~
彼だけの世界ですね。
他に居ませんもの。
其れにしても~絵を観ただけで~
誰其れの作品と分かるとは腰が抜けちゃうわ!
寺山修司や三島に愛されましたが~~
二人共直ぐにこの世を去ってしまったことが・・・
残念ですね。baroqueさんは奥深いですね~。
お喋りが楽しみだなァ~☆彡
kappaさん
削除> KappaのFlickrまで・・・知ってるのだァ~
俺は探偵だ、と言ったじゃないか。
てのはウソですが、
「kappaのBed Room」で検索したら出てきた。
というのもウソ。
自分のブログにFlickrをリンクしているじゃないの!
baroqueさん
削除じゃ~~Kappaのブログ見てるの?
其れなら~もっとUPしましょう♬
見に来てね・・・。
こっそり観てたんかい?
kappaさん、こんにちは。
削除> こっそり観てたんかい?
そうだよ。
> 見に来てね・・・。
貧富の差が大きいので、コメントできないよ。