墨田区向島二丁目で昔話を聞く会を開いた。
目的は昭和20〜30年代の街の様子を記録すること。
話をまとめて冊子にしたり、昔の街を地図に再現してみたい。
ということで、有志と共にWさんのお宅を訪問した。
私は最近の地図を用意して、昔の様子を書き込もうと思っていた。
一方、Wさんは戦前の町内会の地図のファイルを用意してくれていた。
どんな風に話を進めようかと思っていたのだが、
テレビに映し出された青写真のお陰で、
皆の気持ちが一気に戦前モードに切り替わった。
なるほど話には聞いていたが、戦前の向島には、
大きな区画の別荘や別宅がある。
この一帯も東京大空襲で焼滅している。
戦後、別荘は切り売りされて現在に至っている。
下の図面はWさんからお借りした地図を変換して、
見やすくしたもの。
これを現在の地図と重ね合わせたら面白いだろう。
Wさんは昭和30年代の写真を見せてくれた。
そこでまた話が一層盛り上がった。
戦前の写真は空襲ですべて失われている。
これも記録しておかなければならない。
戦前の写真は空襲ですべて失われている。
これも記録しておかなければならない。
これは珍しい深谷の「ねぎみそ煎餅」
埼玉ベストコレクションで金賞を連続3回受賞!
食べる前にと撮ったのだが、話に熱中して食べ損なった。
Wさんのアルバムでこんなものも発見。
正月には浅草雑芸団なるものが、
各戸を廻って舞を披露するのだそうです。
これも記録しておいた方がよい行事だなぁ。
さてさてWさんはスポーツが得意だった。
隣の町会長Tさんとは野球のバッテリーを組んでいたという。
この写真は江東5区対抗駅伝大会で、
Wさんが3位でゴールインしたところ。
大通りの家並みが低い、空が高い。
蘇るWさんの記憶に引きこまれてしまった。
町には語られない物語が埋もれている。
記憶を形にして残すことによって、
今の、そして未来の住民が町に愛着を感じてもらいたい。